KESCO特別セミナー

カーボン
ニュートラル

を支援するCAE

カーボンニュートラルという目標に向かって、
CAEシミュレーションが貢献できるアプローチを
考えていきます。

参加無料
次回
7月3日開催
第十一回 超電導編

イントロダクション

ーボンニュートラル社会の実現に向け、産業界から社会インフラに到るまで
あらゆる場面での省エネや再エネ、あるいは脱炭素エネルギー活用に向けた取り組みが加速しています。

2050年のカーボンニュートラルの達成に向けた各種の重点政策により、
例えば、排出活動の削減や再生可能エネルギーへの切り替えなど製造業における製造プロセスの転換が進んでいく一方で、
排出の除去や排出のオフセットなど、様々な新しい技術の競争に立ち向かっていかなくてはなりません。
つまりカーボンニュートラルへの取り組みは、多くの企業にとって、従来の社会的責任という意味を超えて、
積極的に事業構造を転換し、企業価値の向上に繋がる経営課題になりつつあります。

その中でCAEが果たす役割はますます増えています。
カーボンニュートラルで実現したい多くの課題は、複数な物理現象の相互作用から成り立っており、
そのためにはマルチフィジックスという統合化されたCAEツールが有用です。

KESCOとして今年度は、COMSOL Multiphysics®を用いて、
カーボンニュートラル社会の実現に向けた新技術の研究とCAEの活用を交えた内容の連載セミナーを企画いたしました。

是非多くの皆様のご来場をお待ちしております。

プログラム

  • 第1回マイクロ波化学編2022年7月1日開催開催済みオンサイト

    マイクロ波化学が創るカーボンニュートラル戦略:CAEが活躍する未来

    和田 雄二 先生

    東京工業大学 国際先駆研究機構 特任教授、同大学 名誉教授 日本学術振興会 産学協力委員会R024 電磁波励起反応場委員会 委員長

    日本政府は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。これは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。 これを実現する重要なストラトジーのひとつは、再生可能な電力を用いた産業の電化です。マイクロ波を利用する化学プロセスでは、これをストレートに実現することが可能なだけでなく、プロセスで消費されるエネルギー自体も最少化できます。そのシナリオを具体的な研究例をもとにお話しします。 加えて、マイクロ波化学では、プロセスへのエネルギー注入を電磁波の挙動の設計・制御を精密に行うことができ、そこではCAEが有用なツールとなります。この講演では理論的シミュレーションによるマイクロ波化学反応系設計の大きな可能性についても触れたいと思います。 オーディエンスの方々のそれぞれの技術開発、研究開発への有用な情報をお渡しできればと準備をいたします。

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  • 第2回トライボロジー編2022年7月29日開催開催済みオンライン

    トライボCAE/機械システムの省エネ化に必要不可欠な摩擦摩耗シミュレーション

    前川 覚 先生

    名古屋工業大学 工学部 電気・機械工学専攻 機械工学分野 准教授

    ものづくりを支える基盤技術として重要な役割を果たしてきたトライボロジーですが、カーボンニュートラル、脱炭素化社会などがキーワードとなっている近年、機械システムの省エネ化に向けて更なる貢献が期待されています。
    接触面での力学的な変形場に加えて、熱や流体の流れ場、化学反応場などが摩擦や摩耗の大小を決める重要な因子となります。そのようなマルチフィジックスの場をシミュレーションするためにCOMSOL Multiphysicsはうってつけのツールです。
    本セミナーでは、トライボロジー問題におけるCOMSOL Multiphysicsの使用例やその可能性について紹介します。

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  • 第3回CO2回収とリサイクル編2022年8月2日開催開催済みオンライン

    カーボンニュートラルを目指した二酸化炭素の回収・除去・利用に関する研究

    則永 行庸 先生

    名古屋大学 未来社会創造機構 脱炭素社会創造センター イノベーション部門 マテリアルイノベーション研究所 所長(センター長)
    同大学 大学院工学研究科化学システム工学専攻 先進化学工学システム 教授

    触媒関連のマルチスケール・シミュレーション技術のご紹介

    高岸 洋一 様

    株式会社コベルコ科研 技術本部 計算科学センター

    COMSOL Multiphysics®の脱炭素化学工学プロセスへの展開

    福川 真

    計測エンジニアリングシステム株式会社 技術部

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  • 第4回トポロジー最適化編2022年10月7日開催開催済みハイブリッド

    トポロジー最適化で導き出すレドックスフロー電池の新しい流動場構造

    矢地 謙太郎 先生

    大阪大学 大学院工学研究科 機械工学専攻 助教

    カーボンニュートラルの実現に向け、自然エネルギーの効率的な活用が求められています。この背景のもと、レドックスフロー電池は次世代の大規模蓄電池として有望視されており、日本でも実証実験を含めた試験導入が進められています。
    他方、機械・航空・建築分野を中心に近年注目を集めているトポロジー最適化は、物理場の数値シミュレーションと数理最適化に基づき、構造物の最適な“形”を導き出す方法であり、人知の及ばない革新的な設計解を見出す可能性を秘めています。
    本セミナーでは、このトポロジー最適化の基礎的な話にはじまり、レドックスフロー電池のセル内部における流路パターン設計に応用した事例を紹介した上で、COMSOLを用いた具体的な実装方法について詳しく説明します。

    モノづくり・システムの設計最適化のためのマルチフィジックスシミュレーションの活用

    KESCO技術部

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  • 第5回ファインセラミックス編2022年11月11日開催開催済みオンライン

    セラミックスのプロセスシミュレーション

    寺坂 宗太 様

    一般財団法人ファインセラミックスセンター(JFCC) 材料技術研究所 先進プロセス設計グループ 上級研究員

    セラミックス製品は、粉末冶金プロセスによって開発・製造されている。それらのプロセスは試行錯誤を繰り返すことで最適化されており、開発に時間とコストが必要である。そのため、サイバー空間を活用した支援が求められている。
    本講演では、セラミックスの成形から焼結までのプロセスにおける組織変化と形状変化について、離散要素法、モンテカルロ法、有限要素法を用いてシミュレーションする技術について発表する。

    セラミックス強度の有限要素解析―微視組織情報に基づくバルク強度のばらつきの予測―

    尾崎 伸吾 先生

    横浜国立大学工学研究院 システムの創生部門 教授

    セラミックスの脆性破壊は、製造プロセスにより生じる大小様々な欠陥を起点として生じる。そのため、例え同一ロットの製品であっても破壊強度はばらつきを呈する。
    本セミナーでは、セラミックス特有の強度のばらつきを材料内部の欠陥分布情報と関連付けて予測する有限要素解析手法について紹介する。本手法を用いることにより、ワイブル分布などの情報をコンピュータ上で高精度かつ短時間で取得でき、また材料・機械設計条件へとフィードバックできるようになる。

    ファインセラミックス設計のためのマルチフィジックスシミュレーションの活用

    KESCO技術部

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  • 第6回地下貯留編2022年11月24日開催開催済みハイブリッド

    地熱資源開発やエネルギー生成後の副産物地下貯留に資する
    熱-水理-力学-化学連成数値シミュレーション

    緒方 奨 先生

    大阪大学 大学院工学研究科 地球総合工学専攻 社会基盤工学講座 地盤工学領域 助教

    地熱資源開発や二酸化炭素地中貯留・高レベル放射性廃棄物地層処分といった地下深部岩盤の利用・開発プロジェクトは低炭素社会及び地球環境保全を実現する上で非常に重要です。また、これらのプロジェクトを適切に実行するためには、高温・高圧環境であり流体流れや地化学反応も活発化する地下深部岩盤で展開される、複雑な熱-水理-力学-化学連成現象を数値解析により予め把握しておくことが不可欠です。
    本講演では、地下深部岩盤での熱-水理-力学-化学連成現象を記述する数値モデルとそれをCOMSOLに実装したマルチフィジックスシミュレーションの事例を紹介したいと思います。

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  • 第7回太陽光からの水素生成編2023年6月7日開催開催済みオンライン

    太陽光から水素エネルギーまでのモデルベースシミュレーション

    太田 靖之 先生

    宮崎大学 工学部 准教授

    太陽光を含む再生可能エネルギーの利用拡大が進んでいます。その中で、太陽光(太陽電池)から得られた電力を貯蔵する方法として水素生成が挙げられます。
    本セミナーでは、実際の太陽光を用いた水素生成の実験結果より「太陽光モデル」「太陽電池モデル」「水電解モデル」を構築し、それらを用いたシミュレーションについて説明します。また、それらのモデルの活用方法や有限要素法の適用など説明します。

    水素生成プロセス設計のためのマルチフィジックスシミュレーションの活用

    福川 真

    計測エンジニアリングシステム株式会社 技術部

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  • 第8回風力エネルギー編2023年6月20日開催開催済みハイブリッド

    COMSOLと風洞実験を活用する勾玉形風車(小型垂直軸風車)の開発

    吉岡 修哉 先生

    立命館大学 理工学部 機械工学科 准教授

    地産地消型の風力発電に用いる垂直軸風車である勾玉形(まがたまがた)風車の開発事例について紹介します。
    本セミナーでは、COMSOLによる勾玉形ブレード形状の基礎的な検討、風洞実験による風車出力の計測、COMSOLによる空気力発生メカニズムの確認、最適化手法を用いる性能向上について話題提供します。

    COMSOL Multiphysics®による回転機械の流体流れ

    伊佐 エスマトラ

    計測エンジニアリングシステム株式会社 技術部

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  • 第9回電気化学編2023年9月28日開催開催済みハイブリッド

    リチウムイオン電池の高度設計へ向けた微小計測技術の応用と展開

    棟方 裕一 先生

    東京都立大学 大学院都市環境科学研究科 助教

    リチウムイオン電池は小型から大型機器まで広く使われ、エネルギー効率と持続可能性に貢献する重要な役割を果たしています。
    本セミナーでは、「微小計測技術を応用した電気化学パラメータの導出と展開」を中心に、二酸化炭素の排出削減へ向けたリチウムイオン電池の高度設計を解説します。

    次世代電池設計のためのマルチフィジックスシミュレーション

    福川 真

    計測エンジニアリングシステム株式会社 技術部

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  • 第10回アンモニア、エネルギー貯蔵/送電技術編2023年10月18日開催開催済みオンライン

    カーボンニュートラル実現に向けた電力エネルギー概論

    全 俊豪 先生

    東京工業大学 工学院電気電子系 助教

    近年、カーボンニュートラルを実現するため取り組みは国、地方自治体、企業など様々なレベルで盛んにおこなわれています。電力エネルギーの分野では再生可能エネルギー発電を大量導入し、安定した電力システムを維持しながら脱炭素を目指しています。
    本講演ではカーボンニュートラル実現に向けて、現在よく研究されているアンモニアエネルギー貯蔵技術や高電圧直流送電(HVDC)について解説し、未来の電力エネルギーの全体像を掴んでいただければと思います。

    脱炭素化技術創出のためのマルチフィジックスシミュレーション

    福川 真

    計測エンジニアリングシステム株式会社 技術部

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  • 第11回超電導編2024年7月3日開催開催予定オンライン

    カーボンニュートラル社会における超電導技術を用いた回転機の可能性

    寺尾 悠 先生

    東京大学 大学院新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 助教

    本講演では、前半部分で超電導モータ研究の現状、後半に有限要素法解析を行う際に必要な「超電導解析モデル」の考え方や実装法に関して出来るだけ平易に解説していきます。

    COMSOL Multiphysics®を用いた、超電導技術設計のためのマルチフィジックス解析

    福川 真

    計測エンジニアリングシステム株式会社 技術部

※内容は予告無く変更になる場合がございます

講師陣 ※敬称略

  • 和田雄二
    和田 雄二
    東京工業大学
    国際先駆研究機構 特任教授、
    同大学 名誉教授

    [光とマイクロ波を科学する]をテーマに電磁波エネルギーを中心とした物理化学的挙動、さらには化学反応系、物質創成、材料合成への応用展開等を研究されています。


    2022年7月1日現在

  • 前川覚
    前川 覚
    名古屋工業大学
    工学部 電気・機械工学専攻
    機械工学分野 准教授

    生産機器(工作機械、工具 etc)で生じるトライボロジカルな諸現象、加工表面の物理的・化学的変化の理解とその知見を基に新しい生産機器・生産プロセスを開発されています。


    2022年7月29日現在

  • 則永行庸
    則永 行庸
    名古屋大学 未来社会創造機構
    脱炭素社会創造センター
    イノベーション部門 教授

    CO2の分離エネルギーの課題解決に向け、物質転換技術開発やCO2吸収時に相分離を引き起こす新規相分離型CO2吸収剤の開発を行っています。


    2022年8月2日現在

  • 高岸洋一
    高岸 洋一
    株式会社コベルコ科研
    技術本部 計算科学センター

    株式会社コベルコ科研様としてCOMSOL 認定コンサルタントとしてCOMSOL Multiphysics および関連製品によるモデリングやコンサルティングの活動を行っております。


    2022年8月2日現在

  • 矢地謙太郎
    矢地 謙太郎
    大阪大学 大学院工学研究科
    機械工学専攻 助教

    物理場の数値シミュレーションと数理最適化に基づき、様々な構造物の最適で革新的な“形”を導き出す方法としてのトポロジー最適化の研究を行っています。


    2022年10月7日現在

  • 寺坂宗太
    寺坂 宗太
    一般財団法人
    ファインセラミックスセンター
    材料技術研究所
    先進プロセス設計グループ
    上級研究員

    JFCC 材料研究所では、ファインセラミックスの基盤技術としてプロセス技術と信頼性評価解析技術の研究開発を行っています。


    2022年11月11日現在

  • 尾崎伸吾
    尾崎 伸吾
    横浜国立大学工学研究院
    システムの創生部門 教授
    物質・材料研究機構
    特別研究員

    自己治癒セラミックスの材料やその構成モデル、セラミックスの破壊統計のバーチャルテスト技術の研究等をされています。


    2022年11月11日現在

  • 緒方奨
    緒方 奨
    大阪大学 大学院工学研究科
    地球総合工学専攻
    社会基盤工学講座 地盤工学領域
    助教

    地盤環境の保全や、エネルギー生成後の副産物の地下貯留及び地熱資源の回収に向けた重要なテーマである地盤や岩盤の領域を研究されています。


    2022年11月24日現在

  • 太田靖之
    太田 靖之
    宮崎大学
    工学部 准教授

    有限要素法による太陽電池動作温度の解析や光学シミュレータによる太陽光の照射分布の解析などを行っています。また、太陽電池の利用拡大を目的に、太陽光から水素生成の屋外実証を実施しています。


    2023年5月9日現在

  • 吉岡修哉
    吉岡 修哉
    立命館大学
    理工学部 機械工学科
    准教授

    小型でも高出力を得るために、空気力の向きと風車の回転方向を揃える新しい「勾玉形ブレード」を開発。数値シミュレーションと風洞実験を組み合わせ、最適化手法を用いて性能向上に取り組んでいます。


    2023年5月9日現在

  • 棟方裕一
    棟方 裕一
    東京都立大学
    大学院都市環境科学研究科
    助教

    エネルギー効率向上を目指し、リチウム二次電池や燃料電池などの電気化学エネルギー変換デバイスの性能向上に取り組んでいます。


    2023年8月14日現在

  • 全俊豪
    全 俊豪
    東京工業大学
    工学院電気電子系
    助教

    主に大気圧プラズマを利用したさまざまな研究に取り組んでいます。同時に新たな応用可能性を見つけ出すことにも注力しています。


    2023年9月1日現在

  • 福川真
    福川 真
    計測エンジニアリングシステム 技術部

    技術サポートエンジニア。大学・大学院で化学工学を専攻。化学工学、電気化学、熱流体、電磁気、音響・構造振動など多岐にわたる物理分野のサポートを担当。


    2023年5月9日現在

  • 伊佐 エスマトラ
    伊佐 エスマトラ
    計測エンジニアリングシステム 技術部

    大学院で数値流体力学を専攻。技術サポートエンジニアとして、流体力学、熱流体、音響、流体・音響、音響・構造振動などの技術サポート業務に従事し、研究活動に携わる。


    2023年5月9日現在

  • 寺尾 悠
    寺尾 悠
    東京大学
    大学院新領域創成科学研究科
    先端エネルギー工学専攻
    助教

    超電導工学と電気機器学の分野で研究を行っています。航空機用の超電導モータや埋め込み永久磁石型同期モータ、人工衛星搭載用の超電導磁気軸受などに焦点を当てています。


    2024年4月9日現在

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※参加費は無料です

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2023年6月20日開催 「第八回 風力エネルギー編」

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