こちらの資料は、「カーボンニュートラルを支援するCAE ~第十一回 超電導編~」(2024年7月開催)の動画・資料をアーカイブ化したものです。
※講演資料のみの公開となります。
セミナー詳細
https://kesco.co.jp/sinfo/?s_id=331081
セミナー概要
1. 東京大学 寺尾 先生講演
「カーボンニュートラル社会における超電導技術を用いた回転機の可能性」
カーボンニュートラル社会を迎えるに当たり、交通・インフラシステム等のあらゆる分野でモータをはじめとする回転機の高効率化のニーズが高まっています。このような中で極低温に冷却すると直流抵抗がゼロとなる超電導体でコイルを作り、高効率なモータを実現する研究が世界各国で行われており、特に近年は航空機の推進システムへの応用等が検討されています。超電導モータを研究する際には、超電導にはどのような特徴があり、通常の常電導モータと比べてどのような構造の違いがあるのか。そして有限要素法で解析を行う場合には、超電導体部分をどの様にモデル化するのかなど、常電導技術にはない項目をいくつか頭に入れて臨む必要があります。本講演では、前半部分で超電導モータ研究の現状、後半に有限要素法解析を行う際に必要な「超電導解析モデル」の考え方や実装法に関して出来るだけ平易に解説していきます。
2. 計測エンジニアリングシステム株式会社
「COMSOL Multiphysics®を用いた、超電導技術設計のためのマルチフィジックス解析」
超電導はゼロ電気抵抗率を実現できることから、モーターを始めとして様々な工学的応用が期待されています。超電導技術の設計には、電磁気解析が必要になることに加え、モーターなど応用技術では構造力学や伝熱が関与するケースもあることから、多重物理を考慮する必要があります。したがって、多重物理を扱うことが可能な数値解析ソフトウェアである、COMSOL Multiphysics®が有効です。本セミナーでは、解析事例を紹介しながら、モデリングの実際をデモンストレーションします。また、アプリ機能を紹介し、COMSOL Multiphysics®が超電導技術の人材育成としても有用であることを示します。
■内容詳細:
・超電導コイル、超電導磁石の解析事例
・3次元モーターの解析(関連技術)
・アプリによる人材育成 +α(方程式の組み込み機能による相転移モデリングなど)
講師
寺尾 篤史先生
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 助教
福川 真
計測エンジニアリングシステム株式会社 技術部
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