計測エンジニアリングシステム株式会社

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2024年6月10日 – 6月12日「第29回計算工学講演会」に出展いたします。

計測エンジニアリングシステム株式会社は、第29回計算工学講演会に出展いたします。
内容は下記の通りとなります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

第29回計算工学講演会

主催:一般社団法人 日本計算工学会 主催
会場:神戸国際会議場(神戸市)
会期:2024年6月10日 (月) – 6月12日 (水)
参加費:有償 (非会員も聴講可能)
参加登録:https://www.jsces.org/koenkai/29/attendees/
詳細:https://www.jsces.org/koenkai/29/

機器展示

COMSOL Multiphysics®

エンジニアリング、製造、科学研究のあらゆる分野、設計、デバイス、プロセスのシミュレーションのためのソフトウェアです。工学アプリケーションや物理現象の違いに関わらず、いつも同じGUI上でモデリングを行えます。

■ 特徴:

  • 最新の数値解析手法に基づいた汎用シミュレーションソフトウェア
  • 専用物理インタフェースと偏微分方程式(PDE)モードによる自由度の高いモデリング
  • 完全連成マルチフィジックスおよびシングルフィジックスモデリング
  • ジオメトリ作成や材料、物理モデリングからポスト処理まで統一されたGUI
  • 専門家以外も簡単に解析が可能なシミュレーションモデルのアプリ化機能とアプリ共有のオプション機能
  • 解析ファイルのバージョン管理や比較・検索・プレビューを可能にするモデルマネージャー機能

ランチョンセミナー

繰返し負荷を含む一般非可逆力学現象を表現し得る唯一の構成式「下負荷面モデル」の解説

日時:6月11日(火)[会場A 12:00~13:00]
講師:九州大学 名誉教授 橋口公一 先生
詳細:https://www.jsces.org/koenkai/29/lunch_on_seminars/

■ 講演概要:

Chabocheモデル、Ohno-WangモデルおよびYoshida-Uemoriモデルは、多くの商用FEMソフトに搭載されています。しかしこれらは、金属のみの準静的な弾塑性変形のみを対象しているにも拘わらず、除荷過程における塑性変形を表現できません。したがって、片振り繰返し負荷を含む一般負荷における変形現象を表現できず、薄板成型において生じるスプリングバック現象等を合理的に表現できません。ひいては、これらのモデルによれば、危険設計に繋がります。他方、下負荷面モデルによれば、準静的から衝撃的負荷における繰返し負荷を含む一般弾塑性・粘塑性変形を統一的かつ簡潔に表現できます。 また、商用FEMソフトには、静止摩擦と動摩擦の区別もなく、すべり降伏面の内部を弾性すべり域とするクーロン摩擦モデルのみが搭載されています。したがって、クーロン摩擦降伏以下の接線応力の繰返し負荷におけるすべりの集積を表現出来ず、ボルト・ナットの弛み現象やプレート型地震発生を予測出来ません。他方、下負荷面モデルによれば、これらを含む摩擦現象も的確に表現できます。また、下負荷面モデルにより、片方向損傷を含む一般損傷現象、結晶塑性変形現も的確に表現できます。さらに、土・ガラス・岩等の広範な材料の弾塑性・粘塑性変形現象も適切に表現できます。したがって、「下負荷面モデルは固体の非可逆力学現象の支配法則」とみなされます。 下負荷面モデルにより、固体力学はかつてない画期的発展段階を迎えています。この講演では下負荷面モデルの基本構造・具体的定式化について分かり易く解説します。

■ こんな方におすすめ:

上述のように、現在、商用FEMソフトに搭載されているChabocheモデル、Ohno-Wangモデル、Yoshida-Uemoriモデル等によれば、工業製品の危険設計に繋がります。他方、下負荷面モデルが完成されて、固体の非可逆力学現象全般を合理的に表現できることになり、皆さんは、「固体力学史上かつてない大きな歴史的転換点」に立っています。したがって、基礎研究を行う大学試験研究機関の教員・院生、さらには企業設計を担う企業研究所の技術者は、本モデルに基づく合理的な研究さらには力学設計が求められます。特に、企業設計に広く用いられる商用FEMソフトウェアの製造・販売企業のソフト開発担当者は、企業設計の合理化・高度化、特に危険設計の回避に向けて、本モデル搭載による合理的な解析ソフトの創出・販売が求められます。

■ ご経歴:

1964年:九州大学農学部卒業
1966年:九州大学農学部農業工学科助手
1980年:同助教授
1989年:同教授
2005年:九州大学名誉教授
2007年:第一工業大学教授
2013年:大阪大学接合研究所招へい教授
2016年:MSC Software Ltd. 技術顧問
2023年:明治大学先端数理科学インスティチュート研究員
(1976年:工学博士学位取得(論博,東京工業大学)、1977年:農学博士学位取得(論博,九州大学)、2018年:日本工学アカデミー会員)