セミナー概要
CAEソフトウェアを、ブラックボックスとしてではなく、中身の見える透明なツールとして利用することができるよう、それが扱う問題に現れる物理現象を記述する数式等 (微分方程式、構成方程式、境界条件) について、解説する。
そのうえで、代表的な物理現象 (固体熱伝導、弾性体変形、流動、熱輸送を伴う流動) ごとに、COMSOLを用いて、基本的な問題の解を求める計算を実演する。
そしてこれらを通じ、CAEソフトウェアに入力として与える物性や境界条件等の意味や、計算結果をもとに工学的に有用な情報を得る方法につき、理解を深めていただく。
受講対象
・CAEをこれからはじめる方、またははじめて間もない方
・CAEにある程度の経験はあるが、その基礎をあらためて学びたい方
講師
近藤継男 先生 (京都大学大学院 工学研究科 機械理工学専攻)
京都大学 Webページ:https://www.t.kyoto-u.ac.jp/ja
第1回講義内容
イントロダクション: 数式による物理現象の記述
1. 物理現象を記述する数式に現れる量
2. 物理現象を記述する数式に現れる演算
・ベクトルとテンソルの表記と単純な演算
・ベクトルとテンソルの微分演算
3. 物理現象を記述する変数と数式
・変数と数式
・無次元化
4. CAE: 物理現象のシミュレーション
Information
開催日時 | 2022年6月9日(木) 14:00-15:00 |
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所要時間 | 1時間(最大30分ほど延長する可能性があります) |
開催方式 | オンライン |
受講環境 | zoom または Microsoft Teams |
申込期限 | 2022年6月2日(木) 17:00 まで |
参加費用 | 無料 |
備考 |
1)トライアルライセンスは、お申込者全員に配布いたします。 2)資料などにつきましては、セミナー事務局( seminar@kesco.co.jp )から送付いたします。 |
第2回予告(2022年6月29日(木)開催)
固体熱伝導問題(熱解析)
1. 理論(固体熱伝導現象を記述する変数と数式)
2. 応用計算例
第3回予告(2023年7月13日(木)開催)
弾性体変形問題(構造解析)
1. 理論(弾性体変形現象を記述する変数と数式)
2. 応用計算例
第4回予告(2022年7月27日(木)開催)
流動問題(流体解析) 低レイノルズ数の流れ(層流)
1. 理論(層流を記述する変数と数式)
2. 応用計算例
第5回予告(2022年8月24日(木)開催)
熱流動問題(熱伝達解析): 低レイノルズ数の流れ(層流) のなかでの熱伝達(層流熱伝達)
1. 理論(層流熱伝達を記述する変数と数式)
2. 応用計算例
第6回予告(2022年9月7日(木)開催)
複合物理問題
1. 固体熱伝導と層流熱伝達の複合問題
2. 固体熱伝導(と層流熱伝達) と弾性体変形の複合問題
第7回予告(2023年9月21日(木)開催)
複合物理問題
1. 固体熱伝導と層流熱伝達の複合問題
2. 固体熱伝導(と層流熱伝達) と弾性体変形の複合問題
第8回予告(2022年10月5日(木)開催)
複合物理問題
1. 固体熱伝導と層流熱伝達の複合問題
2. 固体熱伝導(と層流熱伝達) と弾性体変形の複合問題