セミナー概要
シミュレーションを活用して温室効果ガスを回収、資源転換、無害化する技術の開発にお役立ちできるセミナーです。講師3名の大ボリュームでの配信となりますが、開始途中からの入場も可能ですので、お気軽にご参加ください。
1:名古屋大学 則永先生講演 (13:15~14:45)
「カーボンニュートラルを目指した二酸化炭素の回収・除去・利用に関する研究」
カーボンニュートラル実現の基本は、省エネ推進と再エネ導入です。一方、輸送機器の全面的な電化や各種燃料の急激な脱炭素化は、実現困難な社会インフラの変革を要求します。化石資源利用を前提に設計された既存インフラを活用しながら、完全再エネ化を目指していく「移行期」が必要です。ここでは、燃料利用により発生するCO2の分離回収、隔離、利用が必須となるでしょう。
私たちは、CO2分離回収が広く実装される未来を見据え、CO2分離回収、除去、利用に関わる産学官連携研究を展開しています。
本講演会では、「化学吸収によるCO2回収の省エネ化」、「メタネーション大規模実証」、「冷熱を利用した大気中CO2直接回収」や、COMSOLを活用したCO2転換触媒反応器シミュレーションなど、私たちの研究室での取り組みを紹介したいと思います。
2:株式会社コベルコ科研 高岸様講演 (14:55~15:40)
「触媒関連のマルチスケール・シミュレーション技術のご紹介」
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、新規触媒の開発や、触媒反応器の高効率化・最適化が求められています。本講演では、ナノシミュレーションと機械学習を組み合わせた触媒材料探索、2次元/3次元メゾ構造を考慮した反応・化学種輸送の連成シミュレーション、システムシミュレーションによる大規模反応解析モデルなど、さまざまなスケールにおける解析事例をご紹介します。また、逆解析による設計・運用最適化、トポロジー最適化事例、実測試験との比較・妥当性検証の事例も合わせて解説します。
3:計測エンジニアリングシステム株式会社 福川講演 (15:40~16:25)
「COMSOL Multiphysics®の脱炭素化学工学プロセスへの展開」
脱炭素化システムは、主にCO2の分離・回収・分解・再利用といった化学工学プロセスで構成されております。その各プロセスでは流体・伝熱・物質輸送・反応といった多重物理が関与することから、多重物理解析が必要です。さらに、脱炭素化システムの構築には、技術のブレークスルーが求められることから、解析において柔軟性の高いモデリングが不可欠となります。したがって、多重物理を扱うことができ、かつモデリングのカスタマイズが可能な数値解析ソフトウェアである、COMSOL Multiphysics®が有効です。
本セミナーでは、COMSOL Multiphysics®における化学工学プロセスの解析事例を紹介するとともに、モデリングのデモンストレーションを実施します。数値解析を用いた脱炭素化システムの設計をお考えの方々にCOMSOL Multiphysics®の有用性を体感して頂きます。
講師
則永行庸 先生
名古屋大学 未来社会創造機構 脱炭素社会創造センター イノベーション部門 マテリアルイノベーション研究所 所長(センター長)
同大学 大学院工学研究科化学システム工学専攻 先進化学工学システム 教授
高岸洋一 様
株式会社コベルコ科研 技術本部 計算科学センター
福川真
計測エンジニアリングシステム株式会社 技術部
Information
開催日時 | 2022年8月2日(火) 13:00~16:25 |
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所要時間 | 名古屋大学 則永先生:90分(質疑応答含) コベルコ科研 高岸様:45分(質疑応答含) KESCO 福川:45分(質疑応答含) |
開催方式 | オンライン |
受講環境 | Microsoft Teams |
申込期限 | 2022年7月28日(木) 17:00 まで |
参加費用 | 無料 |
定員 | 250名 |
備考 | 資料などにつきましては、セミナー事務局( seminar@kesco.co.jp )から送付いたします。 ※迷惑メールフォルダーに振り分けられることがあります。メール不着と思われる場合は、お手数ですが、迷惑メール設定をご確認ください。 |
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