セミナー概要
1. 東京大学 野口 篤史 先生講演(13:30~15:15)
「量子コンピュータ開発におけるCOMSOLの利用と低消費電力化」
超伝導量子回路やイオントラップを用いた量子コンピュータ研究においては、電磁界シミュレーションが重要な役割を果たします。とくに超伝導量子回路ではマイクロ波周波数のアンテナを量子ビットとするため、量子ビットそのものの設計にも電磁界シミュレーションが役立ちます。イオントラップにおいても、原子の状態はマイクロ波によって制御することができるため、そのための回路の設計にCOMSOLを用いています。本講演では、こうした電磁界シミュレータとしてのCOMSOLの量子コンピュータ研究における利活用と、また量子コンピュータの制御のための電力低減を目指して私たちの研究についてご紹介します。
■こんな方におすすめ:
・量子コンピュータ研究に、またマイクロ波デバイスの量子応用に興味のある企業研究者など
2. 計測エンジニアリングシステム株式会社(15:15~16:10)
「COMSOLを用いた、超伝導量子回路設計のための電磁界シミュレーション」
超伝導量子回路やイオントラップといった量子システムの設計にあたって、古典電磁界シミュレーションによるシステムの定量評価が必要です。本セミナーではCOMSOLを用いた、超伝導量子回路およびイオントラップの電磁界シミュレーションの実装方法や解析結果による評価方法を解説します。また、アプリ機能を紹介し、教育ツールとしての有用性も示します。
■内容詳細:
・量子システム(共振器QED)における古典電磁波シミュレーションの必要性
・超伝導量子ビットのマイクロ波解析の紹介およびデモ(電場モードの可視化、共振周波数、Q値、結合定数の評価など)
・イオントラップの解析事例の紹介
・教育ツールとしてのアプリの紹介(一部変更になる可能性があります)
※野口篤史先生から頂いた解析モデルを使用して解説致します。
講師
野口 篤史先生
東京大学 生産技術研究所 准教授
2013年、大阪大学において博士(理学)を修了し、その後大阪大学大学院、東京大学先端科学技術研究センターでの博士研究員・特任助教を経て、2019年より、東京大学大学院総合文化研究科准教授(現職)に着任。2020年より、稲盛科学研究機構のInaRISフェローに認定され、2021年より、理化学研究所量子コンピュータ研究のチームリーダを兼任。
福川 真
計測エンジニアリングシステム株式会社 技術部
Information
開催日時 | 2024年5月13日(月) 13:30~16:10 |
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所要時間 | 東京大学 野口先生:90分+質疑応答 KESCO技術部:45分+質疑応答 |
開催方式 | オンライン |
受講環境 | Microsoft Teams |
申込期限 | 2024年5月2日(木) 17:00 まで |
参加費用 | 無料 |
定員 | 200名 |
備考 | 資料などにつきましては、セミナー事務局( seminar@kesco.co.jp )から送付いたします。 ※迷惑メールフォルダーに振り分けられることがあります。メール不着と思われる場合は、お手数ですが、迷惑メール設定をご確認ください。 |
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