計測エンジニアリングシステム株式会社

SUPPORT 技術サポート/FAQ
  • TOP >
  • 技術サポート/FAQ >
  • Linux®マシンにインストールされているCOMSOL6.2ライセンスマネージャーを手動で起動する方法[6256]
キーワード・条件で検索

Linux®マシンにインストールされているCOMSOL6.2ライセンスマネージャーを手動で起動する方法[6256]

最終更新日:2024年11月28日

【質問】

Linux®マシンにインストールされているCOMSOL6.2ライセンスマネージャーを手動で起動する方法を教えてもらえないでしょうか。

 

【回答】

ここでは以下を想定した手順を説明いたします。

 

想定

  1. OS
    【1.1】インストール先のプラットフォームはLinux®です(Windows®ではありません)。
    【1.2】作業を行うユーザーアカウントは下記の権限を持っております。
    【1.2.1】rootになることができます。
    【1.2.2】root権限のコマンド(sudo)を実行できます。
    【1.3】Linux Standard Base(LSB™)をインストール済みです。
  2. COMSOL Multiphysics®
    【2.1】COMSOL Multiphysics®のバージョンは 6.2 (Update3もしくはビルド415) です。(注意1)
    【2.2】COMSOLのライセンスタイプは下記の通りです。(注意2)
    ・CPU(CPU-Locked Single User Licenses)
    ・NSL(Named Single-User Licenses)
    ・FNL(Floating Network License)
    【2.3】COMSOL Multiphysics®のインストールディレクトリは下記の通りです。

    /usr/local/comsol##/multiphysics

[注意1]
指定されたバージョンである二けたの数値(例:62もしくは6.2)を ## と表記しますので、以降は読み替えてください。

[注意2]
トライアルパスコードはCOMSOLライセンスマネージャーを使用しておりませんので、本FAQの対象ではありません。

手順の概要

  1. Linux®マシンにログインし、ターミナル(端末)を起動します。
  2. COMSOLライセンスマネージャーの起動状態を確認します。
  3. COMSOLライセンスマネージャーをlmgrdコマンドで起動します。
  4. COMSOLライセンスマネージャーの起動状態を確認します。

詳細

  1. Linux®マシンにログインし、ターミナル(端末)を起動します。

    図1.1 ターミナル画面

  2. COMSOLライセンスマネージャーの起動状態を確認します。
    【2.1】ターミナルで下記コマンドを実行します。
    $ ps -aux | grep comsol | grep lmgrd

    図2.1 psコマンドの結果

    [コメント]
    COMSOLに関連するlmgrdとLMCOMSOLのプロセスが表示されていない場合、COMSOLライセンスマネージャーが起動していないと判断します。

  3. COMSOLライセンスマネージャーを手動で起動します。
    【3.1】 COMSOLライセンスファイル(ファイル名:license.dat)が所定の場所に格納されていることを確認します。(注意1)
    $ cd /usr/local/comsol##/multiphysics/license
    $ ls

    【3.2】 COMSOLライセンスマネージャーがインストールされているディレクトリに移動します。
    $ cd ./glnxa64

    3.3】 ここではroot権限でCOMSOLライセンスマネージャーを起動するたDめ、下記コマンドを実行します。(注意1)
    $ sudo ./lmgrd -c ../license.dat -L /var/tmp/comsol##.log 

    [注意1]
    :##は指定されたバージョンの数値に変更します。

    図3.1 COMSOLライセンスマネージャーの手動起動

  4. COMSOLライセンスマネージャーの起動状態を確認します。
    【4.1】ターミナルで下記コマンドを実行します。(注意1)
    コマンド名:$ ps -aux | grep comsol | grep lmgrd
    出力結果:
    owner@cn20:/usr/local/comsol##/multiphysics/license/glnxa64$ ps -aux | grep comsol | grep lmgrd
    root 3413 0.0 0.0 13648 3636 ? Sl 10:01 0:00 ./lmgrd -c ../license.dat -L /var/tmp/comsol##.log
    root 3415 0.0 0.1 177260 4100 ? Ssl 10:01 0:00 LMCOMSOL -T cn20 11.18 7 -c :../license.dat: -srv TjCyvW1ryQv6j0WG762FOXK6K6S2tPjB7epWl2itcbbH0vJWuia876ZBc2v1mzl -daemon_port 6b7 --lmgrd_start 66c29963 -vdrestart 0 -l /var/tmp/comsol##.log owner@cn20:/usr/local/comsol##/multiphysics/license/glnxa64$

    図4.1 プロセスの起動状態

    [注意1]
    ##は指定されたバージョンの数値に読み替えてください。

    [コメント]
    COMSOLに関連するlmgrdとLMCOMSOLのプロセスが表示されている場合、COMSOLライセンスマネージャーが起動していると判断します。

キーワードで検索

条件で検索

物理分野

カテゴリ

機能