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Windows®マシンで停止中のCOMSOL6.2ライセンスマネージャーをLMTOOLSで起動する方法[6255]

最終更新日:2024年11月28日

【質問】

Windows®マシンで停止中のCOMSOL6.2ライセンスマネージャーをLMTOOLSで起動する方法を教えてもらえないでしょうか。

【回答】

ここでは以下を想定した手順を説明いたします。

想定

1. OS

【1.1】 インストール先のプラットフォームはWindows®です(Linux®ではありません)。
【1.2】 作業を行うユーザーアカウントは下記の権限を持っております。

・管理者(Administrator)

【1.3】ホスト名(もしくはマシン名)は CN28 です。お客様のホスト名に読み替えてください。

2. COMSOL Multiphysics

【2.1】 COMSOL Multiphysics®のバージョンは 6.2 (Update3もしくはビルド415) です。(注意1)
【2.2】 COMSOLのライセンスタイプは下記の通りです。(注意2)

〇 Floating Network License(以降、FNLライセンス)
〇 Class Kit License(以降、CKLライセンス)

【2.3】 COMSOL Multiphysics®のインストールディレクトリは下記の通りです。(注意1)

C:\Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics

3. COMSOL ライセンスマネージャー

【3.1】 COMSOL Multiphysics## と共にCOMSOLライセンスマネージャーをインストールしております。(注意1)
【3.2】COMSOLライセンスマネージャーはWindows®のサービスとしてセットアップしております。

[注意1]
指定されたバージョンである二けたの数値(例:62もしくは6.2)を ## と表記しますので、以降は読み替えてください。

[注意2]
記載していないCPUライセンスおよびNSLライセンスは、COMSOLライセンスマネージャーを起動せずにCOMSOLライセンスを管理するため、本FAQの対象ではありません。また、トライアルパスコードもCOMSOLライセンスマネージャーを使用しませんので、本FAQの対象ではありません。

手順の概要

  1. Windows®マシンにログオンし、LMTOOLSを起動します。
  2. COMSOLライセンスマネージャーが停止していることを確認します。
  3. COMSOLライセンスマネージャーを起動します。
  4. COMSOLライセンスマネージャーが実行中であることを確認します。

詳細

1. Windows®マシンにログオンし、LMTOOLSを起動します。

【1.1】Windows®にログオンした後、デスクトップ画面下のスタートメニューを押下し、「すべてのアプリ >」を表示します。アプリ一覧からCOMSOL Multiphysics##フォルダーを展開し、その中にあるCOMSOL Launchersフォルダーを押下します。(注意1)

図1-1 Windows®11のスタートメニュー(COMSOL Launchersフォルダー)

[注意1]
##は指定されたバージョンの数値に変更します。

【1.2】フォルダー内が表示されますので、LMTOOLSを管理者として実行します。[Service/License File]タブをアクティブにし、この画面の[Configuration using Services/サービスを使用した環境設定]ボタンを選択した後、下段の「COMSOL License Manager」をアクティブにします。

図1-2 LMTOOLS画面

2. COMSOLライセンスマネージャーが停止していることを確認します。

【2.1】[Server Status]タブをアクティブにし、 [Perform Status Enquiry]ボタンを押下し、COMSOLライセンスマネージャーの状態を表示します。この画面を下方向にスクロールし、10行目に「lmgrd is not running:」と記載されておれば、ライセンスマネージャーが停止していると判断します。(注意1)

出力結果:
——–
Status
——–
Flexible License Manager status on Fri MM/DD/20YY HH:MM

[Detecting lmgrd processes…]
License server status: 1718@CN28
License file(s) on CN28: C:\Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics\license\license.dat:

lmgrd is not running: Cannot connect to license server system.  ←10行目
The license server manager (lmgrd) has not been started yet,
the wrong port@host or license file is being used, or the
port or hostname in the license file has been changed.
Server name: 10.0.2.15
License path: 1718@CN28;
FlexNet Licensing error:-15,10. System Error: 10061 “WinSock: Connection refused”

図2-1 LMTOOLS画面(Server Statusタブ)

[注意1]
##は指定されたバージョンの数値に変更します。

3. COMSOLライセンスマネージャーを起動します。

【3.1】[Start/Stop/Reread]タブをアクティブにし、[Start Server]ボタンを1回押下します。画面下に「Server Start Successful.」が表示されますと、COMSOLライセンスマネージャーが起動できたことになります。

図3-1 LMTOOLS画面(Start/Stop/Rereadタブ)のメッセージ1

【3.2】[Start Server]ボタンを2回以上押下すると、下記のように異なるメッセージ「Server Start Failed. The Server May Already Be Running!!」が表示されますが、おそらくライセンスマネージャーは実行中であると思われます。以下の手順 4. でライセンスマネージャーが実行中であることを確認できます。

図3-2 LMTOOLS画面(Start/Stop/Rereadタブ)のメッセージ2

【参考】[Reread License File]ボタンを押下すると、ライセンスファイルを再読み込みを行います。その結果、「Reread Server License File Completed.」といったメッセージが表示されれば、ライセンスマネージャーが実行中であると判断します。

図3-3 LMTOOLS画面(Start/Stop/Rereadタブ)のメッセージ3

4. COMSOLライセンスマネージャーが実行中であることを確認します。

【4.1】COMSOLライセンスマネージャーが実行中であることを確認するため、Windows®のタスクマネージャーを起動し、ライセンスマネージャーの状態を表示します。

  1. Windows®デスクトップ画面のタスクバーにマウスカーソルを移動し、右クリック>コンテキストメニュー[タスクマネージャー]を押下します。

    図4-1 タスクバーのコンテキストメニュー

  2. タスクマネージャーが起動したら、画面左側の[サービス]を押下し、サービス一覧を表示します。画面を下方向にスクロールし、「COMSOL License Manager」の「状態」列が「実行中」になっていることを確認します。

    図4-2 タスクマネージャーのサービス一覧

【4.2】別の確認方法として、LMTOOLSの[Server Status]タブに移動し、[Perform Status Enquiry]ボタンを押下します。すると、画面下にCOMSOLライセンスマネージャーの状態が出力されます。出力結果を下方向にスクロールし、10行目と14行目にそれぞれ「UP」と記載されておれば、ライセンスマネージャーが実行中であると判断します。(注意1)

出力結果:
——–
Status
——–
Flexible License Manager status on Fri MM/DD/20YY 17:49

[Detecting lmgrd processes…]
License server status: 1718@CN28
License file(s) on CN28: C:\Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics\license\license.dat:

CN28: license server UP (MASTER) v11.18.3  ←10行目

Vendor daemon status (on CN28):

LMCOMSOL: UP v11.18.3           ←14行目
Feature usage info:

Users of SERIAL: (Uncounted, node-locked)

図4-3 LMTOOLS画面(Server Statusタブ)

[注意1]
##は指定されたバージョンの数値に変更します。

【4.3】別の確認方法として、COMSOLデスクトップの起動を試みます。(注意1)

  1. Windows®デスクトップ画面下のスタートメニューを押下し、「すべてのアプリ >」を表示します。アプリ一覧からCOMSOL Multiphysics##フォルダーを展開し、その中にあるCOMSOL Multiphysics##を押下します。(注意2)

    図4-4 COMSOLデスクトップの起動

    [注意1]
    試行であったとしてもCOMSOLライセンスマネージャーが管理しているCOMSOLライセンスを払い出すことになります。

    [注意2]
    ##は指定されたバージョンの数値に変更します。

  2. 下図のようなCOMSOLデスクトップが起動しましたら、COMSOLライセンスマネージャーが実行中であると判断します。速やかにCOMSOLライセンスを返却するため、この画面を閉じます。

    図4-5 起動直後のCOMSOLデスクトップ

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