計測エンジニアリングシステム株式会社

SUPPORT 技術サポート/FAQ
  • TOP >
  • 技術サポート/FAQ >
  • Windows®マシンにインストールされているCOMSOL6.2ライセンスマネージャーをサービスとして設定する方法[6260]
キーワード・条件で検索

Windows®マシンにインストールされているCOMSOL6.2ライセンスマネージャーをサービスとして設定する方法[6260]

最終更新日:2024年12月5日

【質問】

Windows®マシンにインストールされているCOMSOL6.2ライセンスマネージャーをサービスとして設定する方法を教えてもらえないでしょうか。

【回答】

ここでは以下を想定したセットアップ手順を説明いたします。

想定

1. ハードウェア

【1.1】 特にありません。

2. ネットワークおよびセキュリティ

【2.1】 LANもしくはインターネットにアクセスできます。
【2.2】 COMSOLライセンスマネージャー(lmgrd および LMCOMSOL)が使用するポート番号について、Windows®ファイアウォールの受信接続を許可します。

3. OS

【3.1】 インストール先のプラットフォームはWindows®です(Linux®ではありません)。

【3.2】 インストール作業を行うユーザーアカウントは下記の権限を持っております。

  • 管理者(Administrator)

4. COMSOL Multiphysics®およびCOMSOLライセンスマネージャーについて

【4.1】 指定されたバージョンは 6.2 (Update3もしくはビルド415) です。

【4.2】 過去バージョンは 6.1 (Update3もしくはビルド357) とします。

【4.3】 指定されたバージョンもしくは過去バージョンのCOMSOL Multiphysics®およびCOMSOLライセンスマネージャーはセットアップ済みであり、インストールディレクトリは下記の通りです。(注意1)

C:\Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics

【4.4】 COMSOL Multiphysics®およびCOMSOLライセンスマネージャーのインストール状態は下記の3つを想定します。

【4.4.1】 指定されたバージョンのCOMSOLライセンスマネージャーをインストール済みですが、サービスはセットアップしていないため、OSを起動するたびにCOMSOLライセンスマネージャーを手動で起動しております。

今回、指定されたバージョンのCOMSOLライセンスマネージャーのサービスを手動でセットアップします。

【4.4.2】 指定されたバージョンのCOMSOL Multiphysics®が複数インストールされている環境において、COMSOLライセンスマネージャーをサービスとしてセットアップしたCOMSOL Multiphysics®をアンインストールしました。その結果、当該サービスが存在しない状態になっております。

今回、指定されたバージョンのCOMSOLライセンスマネージャーをサービスとして手動でセットアップします。

【4.4.3】 過去バージョンのCOMSOL Multiphysics®と指定されたバージョンのCOMSOL Multiphysics®がインストールされている環境において、指定されたバージョンのCOMSOL Multiphysics®をアンインストールしました。その結果、COMSOLライセンスマネージャーのサービスが存在しない状態になっております。

今回、過去バージョンのCOMSOLライセンスマネージャーをサービスとして手動でセットアップします。

[注意1]
指定されたバージョンや過去バージョンである二けたの数値(例:62や61もしくは6.2や6.1)を ## と表記しますので、以降は読み替えてください。

手順の概要

  1. COMSOLライセンスマネージャーの実行状態を確認します
  2. COMSOLライセンスマネージャーおよびライセンスファイルの所在を確認します
  3. COMSOLライセンスマネージャーをサービスとしてセットアップします
  4. COMSOLライセンスマネージャーの実行状態を確認します

 

1. COMSOLライセンスマネージャーの実行状態を確認します

Windows®で実行中のプロセスやサービスを確認する場合、タスクマネージャーを使用します。

【1.1】Windows®のタスクマネージャーを起動し、COMSOLライセンスマネージャーの実行状態を確認します。

  1. Windows®デスクトップ画面のタスクバーにマウスカーソルを移動し、右クリック>コンテキストメニュー[タスクマネージャー]を押下します。

    図1-1 タスクバーのコンテキストメニュー

  2. タスクマネージャーが起動したら、画面左側の[詳細]タブを押下し、プロセスの詳細一覧を表示します。画面を下方向にスクロールし、「LMCOMSOL」とCOMSOLに関連する「lmgrd」を探します。

    図1-2 タスクマネージャーによるプロセスの詳細

    [コメント]
    タスクマネージャーの詳細一覧で探した結果、COMSOLに関連する「lmgrd」と「LMCOMSOL」のプロセスが表示されない場合、COMSOLライセンスマネージャーが起動していないと判断します。

【1.2】COMSOLライセンスマネージャーサービス(COMSOL License Manager)の設定状況を確認します。

  1. [サービス]タブに切り替えます。サービスがリスト表示されますので、「COMSOL License Manager」を探します。

    図1-3 タスクマネージャーによるサービス一覧

    [コメント]
    タスクマネージャーのサービス一覧で探した結果、「COMSOL License Manager」がない場合、COMSOLライセンスマネージャーがサービスとして設定されていないと判断します。

 

2. COMSOLライセンスマネージャーおよびライセンスファイルのインストールディレクトリを確認します

【2.1】Windows®エクスプローラーを利用し、 COMSOLライセンスファイル(ファイル名:license.dat)が格納されている場所を確認します。(注意1)

ファイル:C:¥Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics\license\license.dat

図2-1 COMSOLライセンスファイルの格納場所

[注意1]
##は指定されたバージョンの数値に変更します。

【2.2】 同様にWindows®エクスプローラーを利用し、COMSOLライセンスマネージャー(lmgrd.exeやLMCOMSOL.exe等)が格納されている場所を確認します。(注意1)

ファイル:C:¥Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics\license\win64\lmgrd.exe

図2-2 COMSOLライセンスマネージャーの格納場所

[注意1]
##は指定されたバージョンの数値に変更します。

 

3. COMSOLライセンスマネージャーをサービスとしてセットアップします

Windows®でCOMSOLライセンスマネージャーをサービスとしてセットアップする場合、LMTOOLSを使用します。

【3.1】LMTOOLSを起動します。

  1. 手順【2.2】で確認したディレクトリにLMTOOLS(ファイル名:lmtools.exe)がありますので、このファイルを管理者として実行します。

    図3-1 LMTOOLSを管理者として実行

  2. LMTOOLS画面が起動したら、[Service/License File]タブのラジオボタン「Configuration using Services」に切り替えます。すると、下段がサービスリストになります。この中に「COMSOL License Manager」がないことを確認します。

    図3-2 LMTOOLSのサービスリスト(Service/License Fileタブ)

【3.2】COMSOLライセンスマネージャーをサービスとして設定します。

  1. LMTOOLSの[Config Services]タブに移動します。

    図3-3 LMTOOLSのサービス設定画面(Config Servicesタブ)

  2. [Configure Service]タブ内の各項目を以下のように設定します。
    Service Name COMSOL License Manager
    Path to the lmgrd.exe file C:\Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics\license\win64\lmgrd.exe
    ※この項目は手順【2.2】で確認したファイルの絶対パスを設定します。
    Path to the license C:\Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics\license\license.dat
    ※この項目は手順【2.1】で確認したファイルの絶対パスを設定します。
    Path to the debug log file C:\ProgramData\COMSOL\comsol##.log
    Use Services [✓]を入れます。
    ※この項目に[✓]を入れると、「Start Server at Power Up」がアクティブになります。
    Start Server at Power Up [✓]を入れます。
  3. 「Save Service」ボタンを押下し、サービスを保存します。すると、確認画面が表示されますので、「はい(Y)」ボタンを押下します。

    図3-4 LMTOOLSでCOMSOLライセンスマネージャーをサービスとして設定している様子

    図3-5 サービス保存時の確認画面

【3.3】COMSOLライセンスマネージャーを手動で起動します。

  1. [Start/Stop/Reread]タブをアクティブにし、[Start Server]ボタンを1回押下します。画面下に「Server Start Successful.」が表示されますと、COMSOLライセンスマネージャーが起動できたことになります。

    図3-6 LMTOOLS画面(Start/Stop/Rereadタブ)のメッセージ1

  2. [Start Server]ボタンを2回以上押下すると、下記のように異なるメッセージ「Server Start Failed. The Server May Already Be Running!!」が表示されますが、おそらくライセンスマネージャーは実行中であると思われます。以下の手順 4.に進み、ライセンスマネージャーが実行中であることを確認できます。

    図3-7 LMTOOLS画面(Start/Stop/Rereadタブ)のメッセージ2

【参考】[Reread License File]ボタンを押下すると、ライセンスファイルの再読み込みを行います。その結果、「Reread Server License File Completed.」といったメッセージが表示されれば、ライセンスマネージャーが実行中であると判断します。

図3-8 LMTOOLS画面(Start/Stop/Rereadタブ)のメッセージ3

 

4. COMSOLライセンスマネージャーサービスが実行中であることを確認します。

【4.1】Windows®のタスクマネージャーで、COMSOLライセンスマネージャーがサービスとして実行中であることを確認します。

  1. タスクマネージャーを起動するため、Windows®デスクトップ画面のタスクバーにマウスカーソルを移動し、右クリック>コンテキストメニュー[タスクマネージャー]を押下します。

    図4-1 タスクバーのコンテキストメニュー

  2. タスクマネージャーが起動したら、画面左側の[サービス]タブを押下し、サービス一覧を表示します。画面を下方向にスクロールし、「COMSOL License Manager」の「状態」列が「実行中」になっていることを確認します。

    図4-2 タスクマネージャーのサービス一覧

【4.2】別の確認方法として、LMTOOLSの[Server Status]タブに移動し、[Perform Status Enquiry]ボタンを押下します。すると、画面下にCOMSOLライセンスマネージャーの状態が出力されます。出力結果を下方向にスクロールし、10行目と14行目にそれぞれ「UP」と記載されておれば、ライセンスマネージャーが実行中であると判断します。(注意1)

出力結果:
——–
Status
——–
Flexible License Manager status on Fri MM/DD/20YY 17:49

[Detecting lmgrd processes…]
License server status: 1718@CN28
License file(s) on CN28: C:\Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics\license\license.dat:

CN28: license server UP (MASTER) v11.18.3  ←10行目

Vendor daemon status (on CN28):

LMCOMSOL: UP v11.18.3           ←14行目
Feature usage info:

Users of SERIAL: (Uncounted, node-locked)

図4-3 LMTOOLS画面(Server Statusタブ)

[注意1]
##は指定されたバージョンの数値に変更します。

キーワードで検索

条件で検索

物理分野

カテゴリ

機能