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ライセンスサーバー以外のWindows®マシンへCOMSOL Multiphysics®6.2をセットアップする方法(クライアントマシン編)[6208]

最終更新日:2024年12月5日

【質問】

下記のライセンスタイプを適用したCOMSOL Multiphysics®をライセンスサーバーとしてセットアップ済みです。今回、ネットワーク接続された別のWindows®マシンにCOMSOL Multiphysics®をクライアントとしてセットアップしたく、その手順を教えてもらえないでしょうか。

項目 内容
指定されたバージョン 6.2 (Update3もしくはビルド415)
ライセンスタイプ Floating Network License(以降、FNLライセンス)
もしくは
Class Kit License(以降、CKLライセンス)
サーバー/クライアントシステム クライアント
プラットフォーム Windows®

【回答】

ここでは以下を想定したインストール手順を説明いたします。

想定

1. ハードウェア

【1.1】 ストレージは十分な空き容量があります(20GB以上)。

2. ネットワークおよびセキュリティ

【2.1】 LANもしくはインターネットにアクセスできます。
【2.2】 クライアントのWindows®マシンからライセンスサーバーマシンへTCP/IPネットワークのポート番号1718と1719でアクセスすることができます。(注意1)

3. OS

【3.1】 インストール先のプラットフォームはWindows®です(Linux®ではありません)。

【3.2】 インストール作業を行うユーザーアカウントは下記の権限を持っております。

  • 管理者(Administrator)

4. COMSOL Multiphysics®について

【4.1】指定されたバージョンは 6.2 (Update3もしくはビルド415) です。(注意2)

【4.2】ライセンスサーバーとしてセットアップ済みの指定されたバージョンのCOMSOL Multiphysics®はCOMSOLライセンスマネージャーが実行中です。

【4.3】お客様はCOMSOLライセンスファイルを参照し、COMSOLライセンスサーバーマシンの下記情報を把握している、と想定しております。(注意3)

項目
COMSOLバージョン 指定されたバージョン(注意2)
COMSOLライセンスサーバーマシンのホスト名 CN31(注意4)
lmgrdのポート番号 1718(注意1)
LMCOMSOLのポート番号 1719(注意1)

【4.4】COMSOL Multiphysics®のインストール状態は下記の3つを想定します。

【4.4.1】 指定されたバージョン用(FNLもしくはCKL)ライセンスを参照する、いわゆるクライアントのCOMSOL Multiphysics®を初めてインストールします。

【4.4.2】 指定されたバージョン用トライアルパスコードを適用したCOMSOL Multiphysics®が既にインストールされております。

  1. 今回、指定されたバージョン用(FNLもしくはCKL)ライセンスを参照する、クライアントのCOMSOL Multiphysics®を別の場所にインストールします。
  2. 指定されたバージョン用トライアルパスコードでインストールしたCOMSOL Multiphysics®はアンインストールしません。
  3. COMSOLのシンボリックリンクおよびランチャーは今回インストールする指定されたバージョン用(FNLもしくはCKL)ライセンスを参照する、クライアントとしてのCOMSOL Multiphysics®へ上書きします。

【4.4.3】 過去バージョン用(FNLもしくはCKL)ライセンスを参照する、クライアントのCOMSOL Multiphysics®がインストールされております。

  1. 今回、指定されたバージョン用(FNLもしくはCKL)ライセンスを参照する、クライアントのCOMSOL Multiphysics®を新規でインストールします。
  2. 過去バージョン用(FNLもしくはCKL)ライセンスを参照する、クライアントのCOMSOL Multiphysics®はアンインストールしません。

[注意1]
これらのポート番号はCOMSOL製品のライセンスマネージャー(lmgrdおよびLMCOMSOL)で使用しており、他アプリケーションのポート番号と競合しておりません。

[注意2]
指定されたバージョンである二けたの数値(例:62もしくは6.2)を ## と表記しますので、以降は読み替えてください。

[注意3]
COMSOLライセンスサーバーマシンの情報は、COMSOL(FNLもしくはCKL)ライセンスファイルに下記の書式で記載されております。

#——————————————————————
# COMSOL ## FNL License No: *******
# Visit www.comsol.com/install for latest installation instructions
#——————————————————————
SERVER CN31 1234567890ab 1718
USE_SERVER
VENDOR LMCOMSOL port=1719

[注意4]
ホスト名はお客様がご契約時にご登録されたライセンスサーバーマシンのホスト名に読み替えます。

手順の概要

  1. COMSOL Accessアカウントへのログイン
  2. COMSOL Multiphysics®セットアップファイルの入手
  3. クライアントマシンからライセンスサーバーマシンにネットワークアクセスができることを確認
  4. クライアントとしてWindows®マシンへCOMSOL Multiphysics®をセットアップする方法

 

1. COMSOL Accessアカウントへのログイン

COMSOL社ウェブサイトの「ダウンロード(製品インストーラー)」をクリックすると、COMSOL Multiphysics®のインストール⽤ ISO イメージファイルがダウンロードできるようになっております。

【1.1】 COMSOL Accessにログインし、下記URLのページを開きます。

URL:https://www.comsol.jp/access/login

  1. 既にCOMSOL Accessアカウントを作成済みの場合、登録済みの「E メール」と「Password」を⼊⼒して、[LOG IN]ボタンをクリックします。
  2. COMSOL Accessアカウントを作成していない場合、画⾯右下隅の「Sign up now」のリンクをクリックして登録を⾏ないます。
    COMSOL Accessアカウント登録を完了し、このアカウントを有効化するには、COMSOL社から送付される確認メールに記載されているリンクをクリックする必要があります。そのため、お客様ご⾃⾝が受信できるメールアドレスで登録を⾏なってください。

    図1-1 COMSOL Access

     

2. COMSOL Multiphysics®セットアップファイルの入手

【2.1】 COMSOL 社ウェブサイトの「ダウンロード(製品インストーラー)」ページを開きます。

URL:https://www.comsol.jp/product-download

画面を下側にスクロールすると、「オフラインインストレーション」枠があります。この中にある「ISO – Windows®/Linux® – **GB」ボタンをクリックします。

Windows®10/11の場合、ISOイメージファイル(拡張⼦*.iso)を仮想DVDディスクとしてドライブ名を割り当ててディスクとして内容を読み込める機能があります。その場合、物理DVDディスクの⽚⾯容量(4.9GB)を超えるデータも取り扱い可能で、2 枚に分ける必要はありません。

図2-1 オフラインインストレーションのダウンロード画面

【2.2】 ダウンロードしたISOイメージファイルの関連付けを確認します。

ダウンロードが完了すると、下図のようなISOイメージファイルのアイコンが表⽰されます。

ISOイメージファイルの場合、ファイル/プログラムの関連付けが「エクスプローラー」以外になっていると、期待した動作結果にならない場合があります。念のため「ブロパティ」で「エクスプローラー」に関連付けされていることを確認します。

図2-2 ISOイメージファイルの関連付け

 

3. クライアントマシンからライセンスサーバーマシンにネットワークアクセスができることを確認 *参照先1

サーバー/クライアントシステムは、ネットワークアクセスができることを前提としております。ここでは、ライセンスサーバーマシンとクライアントのWindows®マシン間でネットワークアクセスができることを確認します。

【3.1】 クライアントのWindows®デスクトップ環境にログインします。

本セットアップでは、クライアントのWindows®デスクトップにAdministrator権限を持つアカウントでログインします。

図3-1 Windows®11のデスクトップ画面

【3.2】 Windows PowerShellを起動し、下記コマンドを実行します。

コマンド書式:

>Test-NetConnection -ComputerName HOSTNAME -Port PORTNUMBER

ここで、HOSTNAMEはライセンスサーバーマシンのホスト名、PORTNUMBERはネットワークアクセスをテストするためのポート番号を指しております(注意1)。具体的には、想定【4.3】で説明したホスト名とポート番号に置き換えてテストを行います。ネットワークアクセスが成功しないと、下記の出力結果例1や出力結果例2のようになります。(注意2)

コマンド例:

Test-NetConnection -ComputerName cn31 -Port 1718

出力結果例1:

PS C:\Users\owner> Test-NetConnection -ComputerName cn31 -Port 1718
WARNING: TCP connect to (fe80::f84a:171:bc9b:45b1%7 : 1718) failed
WARNING: TCP connect to (10.0.2.5 : 1718) failed
WARNING: Ping to fe80::f84a:171:bc9b:45b1%7 failed with status: TimedOut
WARNING: Ping to 10.0.2.5 failed with status: TimedOut

ComputerName : cn31
RemoteAddress : fe80::f84a:171:bc9b:45b1%7
RemotePort : 1718
InterfaceAlias : イーサネット
SourceAddress : fe80::5c02:6232:6364:6d03%7
PingSucceeded : False
PingReplyDetails (RTT) : 0 ms
TcpTestSucceeded : False

PS C:\Users\owner> Test-NetConnection -ComputerName cn31 -Port 1719
WARNING: TCP connect to (fe80::f84a:171:bc9b:45b1%7 : 1719) failed
WARNING: TCP connect to (10.0.2.5 : 1719) failed
WARNING: Ping to fe80::f84a:171:bc9b:45b1%7 failed with status: TimedOut
WARNING: Ping to 10.0.2.5 failed with status: TimedOut

ComputerName : cn31
RemoteAddress : fe80::f84a:171:bc9b:45b1%7
RemotePort : 1719
InterfaceAlias : イーサネット
SourceAddress : fe80::5c02:6232:6364:6d03%7
PingSucceeded : False
PingReplyDetails (RTT) : 0 ms
TcpTestSucceeded : False

PS C:\Users\owner>

図3-2 ネットワークアクセスが成功しないケース(TCPとPINGがタイムアウトしている場合)

出力結果例2:

PS C:\Users\owner> Test-NetConnection -ComputerName cn31 -Port 1718
WARNING: TCP connect to (fe80::f84a:171:bc9b:45b1%7 : 1718) failed
WARNING: TCP connect to (10.0.2.5 : 1718) failed

ComputerName : cn31
RemoteAddress : fe80::f84a:171:bc9b:45b1%7
RemotePort : 1718
InterfaceAlias : イーサネット
SourceAddress : fe80::5c02:6232:6364:6d03%7
TcpTestSucceeded : False

PS C:\Users\owner> Test-NetConnection -ComputerName cn31 -Port 1719
WARNING: TCP connect to (fe80::f84a:171:bc9b:45b1%7 : 1719) failed
WARNING: TCP connect to (10.0.2.5 : 1719) failed

ComputerName : cn31
RemoteAddress : fe80::f84a:171:bc9b:45b1%7
RemotePort : 1719
InterfaceAlias : イーサネット
SourceAddress : fe80::5c02:6232:6364:6d03%7
TcpTestSucceeded : False

PS C:\Users\owner>

図3-3 ネットワークアクセスが成功しないケース(TCPのみタイムアウトしている場合)

ネットワークアクセスが成功すると、次のようになります。

出力結果例3:

PS C:\Users\owner> Test-NetConnection -ComputerName cn31 -Port 1718

ComputerName : cn31
RemoteAddress : fe80::f84a:171:bc9b:45b1%7
RemotePort : 1718
InterfaceAlias : イーサネット
SourceAddress : fe80::5c02:6232:6364:6d03%7
TcpTestSucceeded : True

PS C:\Users\owner> Test-NetConnection -ComputerName cn31 -Port 1719

ComputerName : cn31
RemoteAddress : fe80::f84a:171:bc9b:45b1%7
RemotePort : 1719
InterfaceAlias : イーサネット
SourceAddress : fe80::5c02:6232:6364:6d03%7
TcpTestSucceeded : True

PS C:\Users\owner>

図3-4 ネットワークアクセスが成功するケース

[注意1]
ホスト名はお客様がご契約時にご登録されたライセンスサーバーマシンのホスト名に読み替えます。

[注意2]
ネットワークアクセスが成功しない場合に確認すべきポイントは下記の通りです。

  • ライセンスサーバーマシンにpingコマンドでネットワークの疎通確認ができること
  • ライセンスサーバーマシンのCOMSOLライセンスマネージャー(lmgrdとLMCOMSOL)が実行中であること
  • ライセンスサーバーマシンのファイアウォールを確認し、ファイアウォールがアクティブになっておれば、COMSOLライセンスマネージャーが使用するポートを受信許可していることを確認すること

 

4. クライアントとしてWindows®マシンへCOMSOL Multiphysics®をセットアップする方法

想定【4.4】で説明したクライアントマシンにCOMSOL Multiphysics®をセットアップする手順を示します。

【4.1】 ダウンロードしたISOイメージファイルを仮想DVDとしてマウントします。

  1. ダウンロードしたISOイメージファイルのアイコンをダブルクリックします。
  2. 下図のように仮想DVDドライブ(この場合はD:)が表⽰されます。

    図4-1 仮想DVDとしてマウントされたISOイメージファイル(Windows®

【4.2】 “COMSOL インストーラー”を起動します。

setup.exeファイルをマウスで右クリック、コンテキストメニュー>[管理者として実行]で起動します。

[注意]
拡張子を表示していない場合、見た目で「setup」が二つ存在しますのでご注意ください。ちなみに拡張子が付いていない「setup」はLinuxのスクリプトです。

図4-2 「管理者として実行」で起動するsetup.exeファイル

【4.3】 “COMSOL インストーラー”のGUI画面で、下記操作を実行します。

  1. “日本語 (Japanese)” のラジオボタンをオンにします。
  2. [次へ >]ボタンをクリックします。

⇒ 次の画面へ移行します。

図4-3 言語選択画面

【4.4】 メニュー画面で、下記操作を実行します。

  1. “新規COMSOLインストール”のアイコン をクリックします。

⇒次の画面へ移行します。

図4-4 メニュー画面

【4.5】 “ライセンス”画面で、下記操作を行います。

  1. “私はこのライセンス契約の条項に同意し、これを受け入れることで他の全ての条項が拒否されることを理解し認めます”の ラジオボタンをオンにします。
  2. “ライセンス書式”ドロップダウンリストから “<ポート番号>@<ホスト名>”を選択し、 想定【4.3】 で説明した、お客様のライセンスサーバーマシンのホスト名とlmgrdのポート番号を入力します。
  3. “チェック”ボタンを押下し、”ライセンス情報”画面を表示します。「ライセンスは有効です」と記載されることを確認し、[閉じる]ボタンを押下します。(注意1)
  4. “名前”と”会社”にお客様のお名前と貴社名(もしくは所属名)を英文字(1バイト)で入力します。
  5. [次へ >]ボタンをクリックします。

⇒次の画面へ移行します。

[注意1]
「com.comsol.nativejni.FlNativeException: License error -21 License file does not support this version」や「ライセンスを有効化できませんでした」といったメッセージが表示されましたら、ライセンスサーバーにインストールされているライセンスファイルをテキストエディタ等でご覧いただき、①バージョン②ライセンスタイプ③ライセンス番号④HostID(MACアドレス)をご確認ください。これらの内容についてご不明な場合、表示されたメッセージと適用したライセンスファイルを添えて文末の問い合わせ先にご連絡ください。

図4-5 ライセンス画面

図4-6 ライセンスは有効です

図4-7 License error -21 License file does not support this version(ライセンスサーバーにインストールされているライセンスファイルが過去バージョンである場合のメッセージ)

図4-8 License error -15 Cannot connect to license server system(ライセンスサーバーマシンと通信できない場合のメッセージ)

図4-9 ライセンスを有効化できませんでした(注意2、注意3)

[注意2]
手順【4.5】ii において「<ポート番号>@<ホスト名>」ではなく、過去バージョンの「ライセンスファイル」を使用してセットアップした場合のメッセージです。

[注意3]
##は指定されたバージョンの数値に読み替えます。

【参考】”ライセンス番号”画面

この画面は一つのライセンスファイルに複数のライセンス番号のCOMSOLライセンスを発行している場合に表示します。

  1. COMSOL Multiphysicsと記載されているライセンス番号を選択します。その後、[ライセンスをチェック]ボタンを押下します。
  2. 製品名が表示されますので確認します。その後、[閉じる]ボタンを押下します。

    図4-10 ライセンス番号

    図4-11 ライセンス情報

【4.6】 “製品”画面で、下記操作を行います。

  1. 画面左側に[インストールする製品を選択してください]が表示されます。ここでは、クイック選択を含めてこのままにしておきます。 (注意1)
  2. 画面右側に[アプリケーションライブラリ]と[ドキュメンテーション]のラジオボタンが表示されております。同様にこのままにしておきます。
  3. “インストール先フォルダー”は初期設定で下記のようになっております。(注意2~注意4)
  4. “C:\Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics”
  5. 画面右下にある [ディスク空き容量] の数値を確認します。(注意5)
  6. [次へ >]ボタンをクリックします。

⇒次の画面へ移行します。

図4-12 製品画面

[注意1]
一番下までスクロールすると、「ライセンスマネージャー」を選択していることが分かります。本手順はCOMSOLライセンスマネージャーサービスをセットアップしませんが、チェックは入れたままにします。

[注意2]
指定されたバージョンのCOMSOL Multiphysics®を初めてインストールする際であっても、C:¥Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics_copy1 といったように「_copy1」が付く場合、.\Multiphysicsディレクトリ配下にファイルが残っていると思われます。それらのファイルを移動もしくは削除していただき、.\Multiphysicsディレクトリも削除していただければ、上記のデフォルトディレクトリでセットアップできます。上記の##は指定されたバージョンの数値に変更します。

[注意3]
指定されたバージョンのCOMSOL Multiphysics®を追加インストールする場合、 [ブラウズ…]ボタンをクリックし、インストール先を変更します。##は指定されたバージョンの数値に変更します。

(例):C:\Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics_fnl

[注意4]
“インストール先フォルダー”のパスに 2 バイト文字コード(例:日本語)が含まれていると、インストールできない可能性があります。その場合、 2 バイト文字コードが含まれないよう、フォルダ名を変更します。

[注意5]
画面右下に必要なディスク容量とインストール先ディスク空き容量が表示されます。ディスク空き容量が足りませんと、[次へ] をクリックした時にエラーが出て処理が継続できません。その際は“インストール先フォルダー”の [ブラウズ…] ボタンをクリックし、別ドライブのフォルダーを選択するといった方法等で対応します。

【4.7】 “オプション”画面で下記操作を行います。

  1. デフォルトの設定を確認します。
    1. [✓]Windowsデスクトップ上にCOMSOL Multiphyics##ショートカットを作成(注意1)
    2. [✓]WindowsスタートメニューにCOMSOL Multiphysics##フォルダーを作成(注意1)
    3. [ ]COMSOLプログラムのためのWindowsファイアウォールルールを追加(注意2)
    4. [✓]mphファイルタイプをこのインストレーションと関連付ける(注意3)
    5. [ ]セキュリティポリシーを設定(注意4)
    6. グラフィックスとプロットウィンドウにおけるデフォルトフォント
      ファミリー: [Vera]
    7. Microsoft PowerPoint®用インターフェース(注意5)
      全ユーザーにインストール
    8. Microsoft Word®用インターフェース(注意5)
      全ユーザーにインストール
    9. [✓]インストール後アップデートをチェック
    10. [ ]アップデートに関する自動チェックを有効化
    11. Javaランタイム環境 [標準] (注意6)
  2. デスクトップ上のショートカット、スタートアップメニュー作成、mphファイルの関連付けに関して、不都合がなければ初期設定のままにしておきます。 また、WindowsファイアウォールルールおよびMicrosoft®用の各インターフェースは、マシンの運用に則って設定します。
  3. [次へ >]ボタンをクリックします。
    ⇒ 次の画面へ移行します。

    図4-13 オプション画面

[注意1]
指定されたバージョンのCOMSOL Multiphysics®が既にインストールされている場合、登録されているCOMSOL Multiphysics®のショートカットもしくはフォルダーを上書きします(想定【4.4.2】iii)。

[注意2]
これはCOMSOL Multiphysics®のライセンスサーバーマシンにおける受信側ファイアウォールルールを指しており、クライアントは不要ですので、チェックを外すことができます。

[注意3]
複数のライセンスタイプ(例:トライアルパスコードとFNLライセンス)や複数バージョンのCOMSOL Multiphyics®をご利用いただいている方向けの注意事項です。mphファイルをこのインストレーションで関連付けすると、それまでの関連付けが外れてしまいますのでご注意ください。

[注意4]
セキュリティポリシーをデフォルトから変更したい場合、チェックマークを入れます。その後、追加されるセキュリティタブでセキュリティポリシーの設定を変更します。この設定はセットアップが終了した後でもCOMSOLデスクトップの[ファイル]>[環境設定…]>[セキュリティ]で変更できます。

[注意5]
セットアップしたCOMSOL Multiphysics®を現ユーザーで運用する場合は「現ユーザーにインストール」とし、マルチユーザーで運用する場合は「全ユーザーにインストール」を選択します。

[注意6]
ここでいう[標準]は Built-in(COMSOL Multiphysics®のためにJava™ランタイム環境を組み込む) です。別のJava™ランタイム環境を使用したい場合、[カスタム]に変更し、後段に絶対パスを設定します。

【参考】 “LiveLink”画面

この画面はLiveLink™モジュールをご契約している場合に表示されることがあります。この画面で下記操作を行います。

  1. LiveLink™モジュールをインストールする場合、画面に表示されている各製品(例:MATLAB®)のインストールフォルダーを指定します。
  2. [次へ >]ボタンをクリックします。

⇒ 次の画面へ移行します。

図4-14 LiveLink画面

【4.8】 “インストール”画面では、モジュールやコンポーネントがリストされます。確認しましたら、[インストール]ボタンを押下し、インストールを実行します。

図4-15 インストール画面

【参考】「ファイルダウンロード中にエラー」が発生する場合の対処方法

オンラインインストーラーでCOMSOLのインストールを開始すると、「ファイルダウンロード中にエラー」が発生する場合があります。これはネットワークセキュリティによって COMSOL社のダウンロードサーバーに接続できないことが原因として考えられます。回避策はオフラインインストーラーをご利用いただく方法となります。詳細は「手順 2. COMSOL Multiphysics®セットアップファイルの入手」もしくは下記FAQをご参照ください。

KESCO FAQ:ファイルダウンロード中にエラー ダウンロードサーバーへの接続をできませんでした

エラーメッセージ
COMSOL
ファイルダウンロード中にエラー
ダウンロードサーバーへの接続をできませんでした

図4-16 ファイルダウンロード中にエラー

【4.9】 終了すると、”完了”になります。画面中央にある[ログを見る]ボタンを押下し、表示内容を確認します。

  1. SUMMARY をご覧いただき、WARNINGS、ERRORS、FATAL ERRORSがすべて0であることを確認します。(注意1)
  2. インストールログの[閉じる]ボタンをクリックした後、COMSOL Multiphysics® インストーラーの[閉じる]ボタンをクリックします。

⇒“COMSOL インストーラー” が閉じます。

図4-17 完了画面

図4-18 インストールログ画面

[注意1]
WARNINGS、ERRORS、FATAL ERRORSが0以外でしたら、その内容をご確認いただければと思います。特にERRORSやFATAL ERRORSが出力された場合は注意深くその内容をご確認いただいた上でご対応ください。対応方法がご不明でしたら、下記のcomsolsetup.logファイルをお問い合わせ先にご送付いただくことで弊社がサポートいたします。下記の##は指定されたバージョンの数値に読み替えてください。

C:\Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics\comsolsetup.log

【4.10】 マウントしていた仮想DVDを取り出します。

  1. エクスプローラーを起動し、マウントしている仮想DVDドライブ(この場合はD:)のアイコンを右クリック、コンテキストメニュー>[取り出し]をクリックします。
    ⇒仮想DVDドライブが消えます。

【4.11】 Windows®スタートメニューから、COMSOLデスクトップを起動します。

  1. ここではWindows®11を例に取り上げます。デスクトップ画面下のスタートメニューを押下し、「すべてのアプリ >」を表示します。アプリ一覧から COMSOL Multiphysics##フォルダーを展開し、その中にあるCOMSOL Multiphysics##アイコンを押下します。(注意1)

    図4-19 Windows®スタートメニューに登録されているCOMSOL Multiphysics®##

    [注意1]
    ##は指定されたバージョンの数値に読み替えます。

  2. COMSOLデスクトップが起動されます。

    図4-20 COMSOLデスクトップ

    [コメント]
    COMSOLデスクトップが起動できない場合、下記のお問い合わせ先にご連絡ください。

問い合わせ先

COMSOL Multiphysics®を正常にセットアップできない場合、もしくはCOMSOLデスクトップが起動できない場合、下記情報を収集していただき、弊社の問い合わせ窓口にご送付ください。

問い合わせ先

KESCO担当営業がお客様に「ライセンスファイル」を送付した場合⇒①
お客様が直接KESCO技術サポートに依頼したい場合⇒②

窓口:KESCO担当営業
Eメール:KESCO担当営業のメールアドレス
窓口:KESCO技術サポート
URL:https://kesco.co.jp/supportlist/

お寄せいただきたい情報

  1. エラーメッセージや意図しないメッセージ等をキャプチャーした画像ファイル
  2. クライアントマシンのCOMSOLインストールログファイル(下記)
  3. ライセンスサーバーマシンに格納されているライセンスファイル(下記)
  4. ライセンスサーバーマシンに保存されているCOMSOLライセンスマネージャーログファイル(下記)
  5. 上記 i ~ iv 以外で指示されたファイル

COMSOLインストールログファイルのデフォルト保存場所(注意1)

クライアントマシン:C:\Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics\comsolsetup.log

COMSOLライセンスファイルの格納場所(注意1) 

ライセンスサーバーマシン:C:\Program Files\COMSOL\COMSOL##\Multiphysics\license\license.dat

COMSOLライセンスマネージャーログファイルのデフォルト保存場所(注意1、注意2) 

ライセンスサーバーマシン:C:\ProgramData\COMSOL\comsol##.log

[注意1]
##は指定されたバージョンの数値に読み替えてください。

[注意2]
ProgramDataフォルダーはデフォルトで「隠しファイル」の属性を割り当てておりますので、このフォルダーが表示できるように調整してください。

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